ちゃんとやれているのに、心がパサパサ。
うれしいとか悲しいとか、最近なんだかよくわからなくなっちゃった。
そんなこと、ありませんか?
自分の気持ちがわからなくなるのは、心が疲れているサインかもしれません。
今回は、頑張っている自分をそっと認めてあげる「それでいいよ」のお話です。
前回の「頭のおしゃべり」のお話ともつながっているので、ぜひ動画と一緒に読んでみてくださいね。
こんなサイン、ありませんか?

まずは、心が疲れているときに出やすいサインを見てみましょう。
- 人と会うのが、おっくうになった
- 食事を楽しむより「栄養補給」になっている
- 外ではニコニコできるのに、心の中はパサパサ
- 本当の自分の気持ちが、どうなっているのかわからない
まわりからは「社交的だね」「いつも明るいね」と言われるのに、自分の中はなんだか空っぽ。
必死で頑張っている人ほど、そのつらさはまわりに気づかれにくいものです。

そして何より怖いのは、自分自身の状態にさえ、自分で気づけなくなることなんです。
つらさだけを下げることは、できない
では、なぜそんなことが起きるのでしょうか。
人は、つらいことや悲しいことがあると、その感情を感じすぎないように、心の感度を下げる傾向があります。
ボリュームを絞るような感じですね。いわゆる「鈍感力」と言われるものです。
ところが、感情のボリュームの元栓は、ひとつしかありません。
だから、つらさを下げると、喜びや愛、自由といったうれしい感情まで、一緒にボリュームが下がってしまうんです。
本当は楽しいはずなのに、なんだか空虚に感じる。それは、このしくみのせいなんですね。
でも、これは弱さではありません。つらい場面を生き抜くための、自分を守る防衛反応だったんです。
ロボットみたいだった私
実は私にも、自分を守ろうとするあまり、ロボットみたいになっていた時期があります。
30歳のとき、母が認知症になり、父も高齢だったので、二人の介護を一人で背負うことになりました。
九州に住む両親のもとへ、東京から行ったり来たりする遠距離介護。そのあいだも、終電まで働く毎日でした。
うれしい、楽しいという気持ちも全部切り捨てないと、その場を生きられなかったんです。
友達が誕生会を開いてくれても、心の底から喜べない。きれいな景色の中にいても、心が冷めきっている。
冷めきった自分を、さらに冷めた自分が離れたところから見ている。そんな感覚でした。
虚弱体質だった体にも「なんてダメなんだろう」とダメ出しばかりで、自分に感謝するなんて考えすら、当時はありませんでした。
いちばん追い詰められていたとき、全身の骨から「ミシッ」と音がしたように感じたことがあります。今思えば、あれは体の悲鳴だったんだと思います。
のちに癌になったときも、驚きより「やっぱりそうだよね」と思いました。ずっと体の声も、気持ちの声も、聞いてこなかったな、と。
もちろん、ストレスだけが病気の原因ではないと思います。でもその頃の私は、感謝や愛なんて「一部の幸せな人たちの世界」で、自分には関係ないものだと感じていました。
少し離れて眺めたら、息が吸えるようになった
そんなどん底にいた私ですが、少しずつ、自分を離れたところから客観的に眺められるようになっていきました。
きっかけは、いろいろな方との出会いや本です。そのひとつが、ニール・ドナルド・ウォルシュさんの『神との対話』でした。
細かい内容は忘れてしまったのですが、「今の私は、それを地球上で体験しているだけ」という感覚が、ストンと腹落ちしたんです。
悲惨な運命の私が、丸ごと私なのではない。たまたま今、そういう経験をしているだけ。
そう思えたとたん、急に気持ちが楽になって、ふっと深く息が吸えるようになりました。
そこから少しずつ心にゆとりが生まれて、一人で好きなところに出かけたり、自分の時間を持てるようになっていったんです。
この「少し離れて眺める」視点は、前回ご紹介した付箋ワークの「岸から川を眺める」と同じ視点です。
無理に言葉にしなくても大丈夫
前回は「気持ちに名前をつけて言葉にすると、不安に反応する脳の部分が落ち着く」という研究をご紹介しました。
でも、無理に言葉に変換しなくても大丈夫です。
本当につらいときは、わざわざ言葉にすると、かえってつらくなってしまうこともありますよね。
つらいものを自分の中にギューっと圧縮して、見えないところにしまい込んでおきたくなる。
普段あまり弱みを見せずに戦っている頑張り屋さんほど、言葉に出さずに飲み込んでしまうのではないでしょうか。
「それでいいよ」と言ってあげる

じゃあ、どうすればいいのか。
答えはシンプルで、まるっと「それでいいよ」と自分に言ってあげることです(動画では14:49あたりからお話ししています)。
- 今の自分を、もう一人の私が少し離れたところからそっと見ます
- 「疲れてるんだな」「わからないんだな」。それでもいいので、そのまま認めます
- 「オッケー、それでいいよ」「頑張ってるね、それでいいよ」とメッセージを送ります
私は看護師をしていたころ、患者さんやご家族を励ますかわりに「今はそういうお気持ちなんですね」と受け止めるようにしていました。
それを、自分に対してしてあげる感じです。
いいとか悪いとかのジャッジは、必要ありません。
本当のあなたの声が戻ってくる
これを繰り返しているうちに、本当のあなたの声が戻ってきます。
自分にかけたメッセージを、自分自身が聞いている。そんな感じですね。
そうしているうちに、元気のボリュームが少しずつ戻ってきて、おいしい、楽しい、うれしいという感度も、ちょっとずつ上がっていきます。
それが、本来のあなたの感覚です。
まとめ|頑張り屋さんほど「それでいいよ」を
今回は、自分の気持ちがわからなくなったときの「それでいいよ」についてまとめてみました。
- 気持ちがわからないのは、心が疲れているサイン
- 感情の元栓はひとつ。つらさを下げると、喜びも一緒に下がる
- 無理に言葉にしなくていい。まるっと「それでいいよ」と認めてあげる
もし頑張りすぎて自分の気持ちがわからなくなっていたら、「オッケー、それでいいよ」と声をかけてあげてください。
ゆっくり心がほどけて、少しずつ楽になっていきますよ。
あなたは今、自分の声を聞いてあげていますか?
次回は「つらいと感じている私って誰?」自分とは何なのか、についてお話しする予定です。
〜本来の自分に戻ると、人生はもっと楽しくなる〜
自分らしい幸せをひらくソウルヒーラー Chieya(ちえや)
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参考
・ニール・ドナルド・ウォルシュ『神との対話』(サンマーク出版)